【株＆FX】スキャルピングでのスプレッド負けを克服するためのコツ

FXスキャルピングは、短期間で小さな値動きを利用して利益を積み重ねる手法として、多くのトレーダーに支持されています。
その魅力は、迅速な売買、利益の即時確定、そして比較的小さな資本からでも取引が可能であることにあります。

しかし、この高速な取引手法には注意が必要で、その中でも特に気になるのが「スプレッド負け」です。
スプレッド負けは、トレーダーにとって不可欠なスプレッド（通貨の買値と売値の差）が逆に利益を減少させる現象です。
スプレッド負けが起こると、利益が侵食され、トレーダーは思わぬ損失を被ることがあります。

そこで、本記事では、FXスキャルピングを行う上でのスプレッド負けの課題に焦点を当て、その理由や克服するための方法について探求していきます。

記事筆者について

ドジソンです。
株・仮想通貨をメインにFXトレーダーとして活動中。
ブログ・YouTubeで解説記事（動画）も投稿しています。

スプレッド負けとは
スプレッド負けは何故起こるのか
スプレッド負けを防ぐ方法
負けが続く場合の解決策
松井証券FXについて
まとめ

スプレッド負けとは

スプレッド負けを理解する前に、まずはスプレッドの基本概念を把握しましょう。
スプレッドとは、通貨ペアの売値（Bid）と買値（Ask）の差を指します。
これは、通貨を売る際には買値で、買う際には売値で取引が行われることを意味します。
スプレッドは、ブローカーに支払う手数料の一部として機能し、その差が狭いほど、トレードがコスト効率的になります。

しかし、スプレッド負けは、この差がトレーダーの利益に逆効果になる現象です。
具体的な例を挙げてみましょう。

例えば、EUR/USD通貨ペアの売値が1.1000で買値が1.1002の場合、スプレッドは2つの価格の差、つまり2ピップスとなります。
ピップスは通貨価格の最小単位で、スキャルピングトレーダーはこの小さな価格変動を利用して利益を追求します。

しかし、スプレッド負けが起こると、例えば売値1.1000でエントリーし、直後に買値が1.1002になると、トレードはスプレッド幅（2ピップス）分からスタートすることになります。
つまり、トレードを開始してからすでに2ピップスの損失が発生してしまい、その分だけ利益のハードルが上がります。

このように、スプレッド負けはトレードのスタート時に損失を生じ、トレーダーにとって利益の獲得を難しくするのです。

スプレッド負けは何故起こるのか

スプレッド負けは、FXスキャルピングにおいて一般的な課題の1つであり、その原因は複数の要因から生じます。
以下では、スプレッド負けがなぜ起こるのか、その主な要因を見てみましょう。

マーケットの不確実性

外国為替市場（FX市場）は非常に動的で、価格は瞬時に変動します。
特にスキャルピングのように短期間でトレードを行う場合、価格の変動に敏感に対応する必要があります。
しかし、市場の予測不能な動きにより、トレードエントリー時にスプレッドが拡大することがあります。
これは、トレードが開始された瞬間にスプレッド負けのリスクが高まる原因の一つです。

トレードエグゼキューションの遅延

トレード注文のエグゼキューション（実行）が遅れることもスプレッド負けの原因です。
ブローカーのシステムやインターネット接続による遅延が発生すると、予定通りにトレードが実行されず、
スプレッドが広がった状態でポジションが立てられてしまいます。
これにより、損失が発生する可能性が高まります。

ボラティリティの影響

ボラティリティ（価格の変動の大きさ）が高い市場では、スプレッドが広がりやすくなります。
急激な価格変動が起きた場合、スプレッドが拡大してトレードのコストが増加します。
スキャルピングは小さな価格変動に依存しているため、高いボラティリティがスプレッド負けを引き起こす可能性が高いと言えます。

スプレッド負けは、これらの要因が複合的に影響し合うことで発生します。
トレーダーはこれらの要因を理解し、スプレッド負けを最小限に抑えるための対策を考える必要があります。

スプレッド負けを防ぐ方法

スプレッド負けを防ぐために、トレーダーが実践すべき方法がいくつか存在します。
ここでは、スプレッド負けを最小限に抑えるための効果的な方法について詳しく考えてみましょう。

リスク管理の重要性

まず、リスク管理が不可欠です。
スキャルピングは小さな値動きに依存するため、リスクを適切に管理することが成功の鍵となります。
トレードする際には、損失を許容できる範囲内に保つためのストップロス（損切り）注文を設定しましょう。
また、トレード資本の一部しかリスクしないようにすることも大切です。

レバレッジの適切な使用

レバレッジは、トレード資本を最大限に活用する手法ですが、誤った使用はスプレッド負けを招く可能性があります。
適切なレバレッジを選択し、リスクを分散させることが大切です。
高いレバレッジは潜在的な利益を増加させる一方、損失も増大させるため、慎重に取り組むことが必要です。

スプレッドが狭い時間帯の選択

市場のスプレッドは時間帯によって異なります。
特に主要通貨ペアのスプレッドは一般的に狭いですが、市場が活発でない時間帯にはスプレッドが広がりがちです。
スプレッド負けを避けるために、スキャルピングトレーダーは市場が最も活発でスプレッドが狭くなる時間帯を選ぶことが大切です。

情報と分析の充実

スプレッド負けを防ぐためには、市場に関する情報と分析を充実させることが不可欠です。
経済指標やニュースの発表前にトレードを避け、市場の動向を正確に予測するためにテクニカル分析やファンダメンタル分析を行いましょう。
的確な情報と分析は、スプレッド負けを回避するのに役立ちます。

これらの方法を実践することで、スプレッド負けのリスクを最小限にし、スキャルピングトレードの成功率を向上させることができます。

負けが続く場合の解決策

スキャルピングは確かに効果的なトレード手法ですが、その高い難易度とスプレッド負けのリスクがあることは否めません。
そこで、一つの解決策として、自動売買が注目されています。
自動売買は、トレードプロセスを自動化し、トレーダーにかかる負担を軽減する方法です。
以下では、自動売買の基本原則と利点について詳しく説明します。

自動売買の基本原則

自動売買は、あらかじめ設定したトレードルールに従って、コンピュータープログラムがトレードを実行する仕組みです。
トレードエントリー、ストップロスの設定、利益確定など、トレーダーが通常行う作業が自動的に行われます。自動売買の基本原則は以下の通りです。

ルールの明確化: トレーダーはトレードルールを明確に定義し、プログラムにそれを組み込みます。これにより、感情に左右されないトレードが可能になります。
リスク管理: 自動売買プログラムはリスク管理ルールを遵守し、予め設定された損失限度額を超えないようにトレードを制御します。
迅速な実行: 自動売買は瞬時にトレードを実行し、スプレッドの広がりに左右されず、高速かつ正確なエグゼキューションを実現します。

自動売買の利点

自動売買の利点は多岐にわたります。以下はその中でも主要なものです。

感情の排除: 自動売買は感情に左右されず、冷静なトレードを実現します。恐怖や欲望による判断ミスを防ぎます。
24時間トレード: プログラムは24時間トレードできるため、トレーダーは寝ている間や仕事中にもトレードチャンスを逃しません。
バックテスト: トレード戦略を過去のデータに基づいてバックテストでき、戦略の効果を評価できます。
多様な取引戦略: 自動売買は様々なトレード戦略を適用できます。スキャルピングから長期投資まで幅広く対応可能です。

自動売買が使える取引所

自動売買を活用するには、対応する取引所が必要です。
その中でも、松井証券FXは自動売買に適した環境を提供しています。
次の章で、松井証券FXの特徴と自動売買の利用方法について詳しく紹介します。

松井証券FXについて

松井証券FXは、FXトレーダーにとって魅力的な特徴を備えたプラットフォームです。
以下に、松井証券FXの主な特徴をまとめましたので、ご確認ください。

特徴	詳細
100円から取引可能	小口取引にも対応し、初心者から上級者まで、さまざまなトレーダーに適しています。
業界最狭水準のスプレッド	スキャルピングトレーダーにとって重要なスプレッドが狭く、コストを最小限に抑えることができます。
取扱通貨ペアは20通貨ペア	主要通貨からマイナー通貨まで、多彩な通貨ペアでトレードができます。
取引手数料は0円	取引手数料が0円であるため、トレードにおいて余計なコストを気にすることなく取引できます。
レバレッジ率は1倍〜選べる	レバレッジを柔軟に調整でき、トレード戦略に合わせた取引が可能です。
スマホアプリが使いやすい	スマートフォンアプリが提供されており、いつでもどこでもトレードが可能です。
24時まで受付可能なサポート	FX専用サポートダイヤルが24時間まで対応しており、トレードに関するサポートが受けられます。

松井証券FXの自動売買について

松井証券FXは、自動売買を活用したトレードにも対応しています。
以下に、松井証券FXの自動売買についての詳細をまとめましたので、ご確認ください。

特徴	詳細
100円から自動売買可能	自動売買は1通貨単位から取引が可能であり、少額から始めることができます。
機械的な取引	ルールベースで自動売買が行われるため、感情に左右されず、機械的な取引が実現します。
簡単な取引ルール設定	利用者は簡単な取引ルールを設定するだけでOKで、高度な知識が不要です。
24時間取引チャンス	自動売買は24時間稼働し、市場の変動を逃さずに取引を続けることができます。
感情に左右されない	トレーダーの感情が取引に影響を与えないため、冷静なトレードが可能です。
高度な分析ツール	松井証券FXは高度な分析ツールを提供し、戦略の最適化やバックテストが行えます。