ゴールデンクロスとは、株式やFXのチャート分析において頻繁に議論されるテクニカル指標のひとつです。
株価や為替相場の動きを予測し、トレードのタイミングを判断する際に利用されます。
しかし、果たしてその有効性は本当にあるのでしょうか?
以下ではそれらの弱点と対処法について詳しく見ていきます。
それら対処法により、負けトレードを減らし、期待値の高いトレードに繋げることができるでしょう。
ゴールデンクロスとデッドクロスの基本
皆さんご存じのとおり、ゴールデンクロスは、短期移動平均線が長期移動平均線を上回るポイントを指します。
一般的な解釈では、ゴールデンクロスが形成されると、相場が上昇トレンドに転換する可能性が高いとされています。
一方、デッドクロスはその逆で、短期移動平均線が長期移動平均線を下回るポイントを指し、下降トレンドの可能性が示唆されます。
ゴールデンクロスのメリットとデメリット
ゴールデンクロスのメリットは、シンプルなルールに基づいて相場の転換点を捉えることができる点です。
特に長期的な投資戦略において、大きなトレンド転換を逃さずに捉えることができる可能性があります。
しかし、デメリットとしては、過去の価格動向に基づく指標であるため、すでに価格に反映されている場合があり、確実なエントリータイミングを逃してしまうことも考えられます。
ゴールデンクロスの弱点と限界
ゴールデンクロス(デッドクロス)の弱点は、『手法が有名すぎる』ことにあります。
これにより、『有名すぎるため通用しづらくなった』『手法を逆手にとって”騙し”を仕掛けてくる』
など、その先を考えたトレードがされるようになり(飽くまで私の考えですが)、
結果として偽のシグナルが発生することが増えてきました。
また、1分足~5分足でスキャルピングなどをする場合は偽のシグナル(ノイズ)が多くなるので、注意が必要です。
ですので、それら問題に対処するために、ゴールデンクロス(デッドクロス)以外に+αとなる判断材料が求められます。
スキャルピングでゴールデンクロス(デッドクロス)を使う際は工夫が必要です。
以下の記事では、スキャルピングをする際の、偽のシグナル(ノイズ)対策方法について解説をしていますので是非参考にしてください。
≫1分&5分足スキャルピングでの移動平均線の設定案と注意点
ゴールデンクロスが機能しない場合の対処法
ゴールデンクロスやデッドクロスがあてにならない(うまく機能しない)場合、どのように対処すべきでしょうか。
書籍などで書かれている基本的な対策は以下のようなものが挙げられます。
- 長期足でトレードをする(ノイズを減らせるため)
- 他のインジケーター(またはライン引き)と組み合わせる
- トレンドに従った期待値の高いトレードをする
- ローソク足の跳ね返りを待つ
私自身もゴールデンクロス(デッドクロス)でトレードする際は上で挙げたようなことに注意してエントリーをします。
4の『ローソク足の跳ね返りを待つ』について説明を加えておくと、ローソク足はクロスの後に移動平均線にタッチして跳ね返りを見せます。
これは、その移動平均線が意識されている(ノイズではない)可能性が高いことを示しており、それを確認した後でクロスの方向へ仕掛けるというものです。
ここまで対策をすれば、ゴールデンクロス(デッドクロス)も「あてにならない」「無意味」な手法ではなくなるでしょう。
レンジ相場に注意&逆に利用する方法
いくら対策をしても、レンジ相場(ボックス圏でチャートがもみ合う状態)では厳しいので注意をしましょう。
レンジ相場でクロストレードをすると対して利益が出ないどころか、ボックスを抜けた際のリスクが大きいからです。
ですので、トレンドが強い・ラインをブレイクした・レンジを抜けたなど、条件が揃うまでは待つ方が良いでしょう。
ただし、レンジ相場は相場の7割を占めていると言われているので、レンジ相場とも上手く向き合う必要があります。逆に利用するくらいが理想でしょう。
レンジ相場では例えば自動売買のリピート系注文が有効です。
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以下の記事で松井証券FXの自動売買の特徴を詳しく解説していますので、併せて読んでみてください。
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まとめ
本記事では、ゴールデンクロス(デッドクロス)がトレードにおいて無意味なのか、それとも有効な指標なのかについて掘り下げてきました。
結論としては、ゴールデンクロスは市場の一つのサインとして有用ですが、それだけに頼るのではなく、他の多くの要素と組み合わせて考えることが重要です。
また、レンジ相場ではクロスでのトレードは不向きですが、自動売買などのリピート系注文が代わりに有効となります。
松井証券FXの自動売買などはその注文に対応しており、レンジ相場でも自動でトレードができます。
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※掲載内容は2024年3月時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
※注意:投資にはリスクが伴います。取引を行う際には自己責任で行動し、慎重に判断してください。価格変動や経済状況の変化により、投資元本の損失が生じる可能性があります。適切な情報収集や専門家の助言を得ることをお勧めします。